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皆さん こんにちは
朝晩は結構寒いのに、昼間は暖かい。
寒暖差で体調崩されてないですか？
体調不良でキャンセルされる患者さんもしばしば……
インフルも流行ってるそうですし、気を付けて下さいね〜。
さてさて、今日は ある患者さんの摩訶不思議なお話しを…
今年に入ってからの新患さんでした。
最近、ハミガキの時 舌の下の奥の方から黒い細かいのが出てくると。
何でしょう？コレは…
と言って、奥歯の辺りの舌の下を指で擦ってる。
はは〜ん
ピンと来ちゃったよ
歯石取りをしてると時々 黒いのが出てくる事があります。
古〜い被せ物とかのセメントが真っ黒になって削れて出てくるから。
そーゆー時はハズレかけてる事も多いのです。
そこで、触ってる辺りをよく診査すると……やっぱりねハズレかけたブリッジがありました。
説明し、ブリッジを外して治療を始める事になりました
次の回、もう出なくなったでしょ？と尋ねると
「いや まだ出ます。」
……何で
「黄色いのが歯のとこに溜まって、歯に悪いんじゃないかと……
骨か何かが出てきてるんじゃないかと思うんだけど」
え” 黒いんじゃなかったの
頭を悩ませつつ、骨は関係ない事を説明して 「黒いの」の事を聞くと、
「黒いのが出てきて黄色になるの」
「口の中で一瞬で？」
「そう」
そんなバナナ
もう 何が何だか分かりません。
頭の中でタララララ
タララララ
タラララランラン タララララ〜〜と 例の曲が流れました。
うーん、実際 再現して見てみないと 何か分からないね
とゆー事で鏡と歯ブラシを渡してやってもらうと……
「今 出てます？」
「うん、コレコレ」
「」
と言って、歯ブラシで擦ってるのは差し歯になってる前歯の裏。
あそーか。
保険の差し歯は裏が金属丸出しなので、それが 銀色というより黒く見えてた様です。
続いて「じゃあ、この白いのは？」
ソレは、自分の唾液でした。
お年の割には 唾液の量が多く、ブラッシングしているうちにどんどん泡立ってしまったのです。
といった説明をして
「だから、異常じゃないですよ。安心して下さい
」
「何だ、そーなんですかぁ」
一件落着
人によって 物事の表現の仕方は様々。
それを うまく汲み取って判断しないといけないんだな〜と つくづく思いました。
それと、的確な表現に うまく誘導する方法も。
患者さん、納得してくれたかな
あの時は そんな感じだったけども……
でも 実は、私は引っかかってる……
「黒いの」は「細かい」って言ってた。
「奥の方から出てくる」はずだったのに前歯なの
唾液の泡はちゃんと白く見えてた。
じゃあ「黄色いの」はあの人にとっては違うモノなんじゃないの
まだまだ 続くかもしれない、不思議な現象……
タララララタララララ
タラララランラン タララララ〜〜
まさに 世にも奇妙な物語の様な展開……
って、感心してる場合じゃない
ちゃんと全面解決に向けて経過観察していきますよ。
